くま君が屋上に行くのを目撃しました。
その後を追うように、ブラウニーさんも屋上に行くのが見えました。
屋上なんて高くて行きたくなかったけれど、2人も屋上へ行ったので
何かあるのかな? ハチミツでも隠しているのかな?
と、恐る恐るハシゴを登ることにしました。
屋上では、くま君とブラウニーさんは並んで風景を眺めていました。
期待したハチミツはありませんでしたが、意外と高いところも平気だな!と嬉しくて
2人とも眺めている風景を一緒に眺めることにしました。
高所恐怖症を克服した儀式みたいなものです。
しばらく眺めていましたが、UFOも、青い鳥も訪れる事はなく、
何ともない風景がただあるだけでした。
UFOが出てくればラッキーなのか?
青い鳥が飛んできたら幸せになれるのか?
ただ何もないこの現状では"だめ"なのか
風でわずかに動く木の葉っぱと、動きも固定されているように流れて動く自動車の
何とも変わらない風景を眺めながら、そんなことを思いました。
止まっているように見えた太陽もいつの間にか山へと帰っていき、僕たちも合わせて帰ることになりました。
そういえば今日は、昨日よりも風が冷たくて心地良かったなと思いました。
昨日よりも冷たく、明日はもっと冷たく、その次はもっともっと…
日々は変わらないようで変わっていて、むしろ変わらないものの方が少ないのかもしれない。
今日は高いところが克服できた。そんな記念すべき日になったのかもしれない。
と、誇らしくハシゴを降りました。
明日はどんな日になるのだろう。何もないかもしれない。
それでも、毎日が記念日になるような、そんな日が少しづつ積み重ねていけたら・・・
あ、明日は暖炉のお掃除がありました。