もうすっかり街はクリスマス一色です。この村もクリスマスカラーになり、それぞれにサンタブーツが渡されました。
ブラウニーさんはブーツの底を覗きながら『このサイズにあったプレゼントを注文しなければならないだろうか?』と悩んでいました。
ブーツよりプレゼントが大きくても、サンタさんはブーツ自体も大きくしてくれるはずだから、ブーツの大きさは関係ないよ。と話しました。
ブラウニーさんは安心していました。なぜかリフォーム屋は汗をかいていました。
シュガー君はすでにブーツ自体に満足しているようでした。
プレゼントを何にするか考えていた方がいいよ、と伝えたところ、せっかくだから高額商品がいいと「すてきなカフェテr・・」と言いかけたところで、リフォーム屋が間に入ってきて、他にもっといいものがあるという解説を熱くしていました。
話し合いを進めたところ、シュガー君はピンク色のものだったらなんでもいいようでした。ホッとしているリフォーム屋がいました。
私はブーツを見つめながら、
そういえば、この村で初めてのクリスマスになるなぁと思いました。
私は田舎町から引っ越してきて今東京にいます。
あの頃、私が東京にくるだなんて思いもしませんでした。
家族も揃いました。
なんだか気づけばこの村は、クリスマスの飾りを除いても賑やかになっています。
私の欲しいものはなんだろう。
今年はどんなクリスマスになるのだろう。
今年も街は彩られるのだろうか?
遠いあの人もまたクリスマスに心躍らすのだろうか?
フツフツと心の赴くままに考えていたら、
結構リクエストするプレゼントは思い浮かびませんでした。