もうすぐクリスマスです。
この村にもやっとクリスマスツリーが飾り付けられました。去年と同じです。
去年は今年の今頃どうなってるかなど微塵も考えていませんでしたが、同じツリーをまた同じように飾り付けられることに幸せを感じます。
クリスマスツリーを飾り付けるのに、お部屋も少し片づけました。
クリスマスの時期になると少し切なくなります。
それは、いつも一人でツリーを見つめていたからなのではないかと思うのです。
あの頃は一人でも寂しいと思うこともなく、ただ灯りを見つめるのが好きでした。
でも段々とクリスマスというのは”誰かと一緒にいて、幸せでなくてはならない日”だと認識されている日だということに気づいたのです。
今年はツリーの周りにクマを飾り付けました。
ブラウニーさんは楽しそうに飾りに紛れていました。
シュガー君はハローキティをもいだ方がいいのではないかと言っていましたが、そんなことをしたらサン〇オに、この村を消滅されそうなのでキティはそのままです。
そして今年も気づけばすっかり寒くなっています。
豪華なプレゼントや、何か大きな幸せが無くてもいい、
ただ穏やかに、そっといれる空間があればいいと思うのです。
・・・そしてケーキもあるとベターです。
”いつの間にか”というのを何度も繰り返して、時間が過ぎていきます。
もうすぐ3年が経ちました。
未だに覚えているし、未だに小さな夢で、未だに変わらないままです。
でも、この小さな夢はかないそうな見込みもなく、口にするのも恥ずかしいので、みんなには内緒です。
でもクリスマスの時期になるとふと思い出してしまいます。
外は雪が降っていたのでみんなで暖かい室内から眺めました。
来年はどんな風にすごしているだろう。
日々の小さな夢をどれくらい叶えていけるだろう。
どれくらい諦めるのだろう。
どうやって諦めきれるだろう。
誰かの夢をまた叶えることができるだろうか。
来年こそは星を見に行きたい。
景色を眺めていると雪みたいにちらちらと小さな夢が降ってきました。